Together Through Life

 

掏摸

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去年読んだ中村文則の『去年の冬、きみと別れ』がなかなか面白かったので、大江健三郎受賞作で海外での評価も高い『掏摸』を読んでみた。
過度な表現や踏み込んだ背景などを(おそらく敢えて)削ぎ落とし、スリ師として生きていく男の生き様と裏社会故に巻き込まれる切ない人生を描くハードボイルド。
淡々と紡がれ、やがて急展開を見せるストーリーには高揚感は覚えなくとも次を手繰りたくなる展開力があり、確かに掘り下げが浅いとか描写が稚拙だとかいった批判も起こるのは分かるけれど、この薄ぼんやりとした黒っぽいベールに包まれたような雰囲気は個人的には結構好き。作者特有の世界観が醸し出されている。
姉妹作もあるようなので、読んでみよう。
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