Together Through Life

 

さよなら渓谷



大森立嗣監督『さよなら渓谷』を観た。
吉田修一の原作を読んだときに結構な衝撃をむせかえるような暑苦しさとともに覚えたのだけれど、映画版からもそういった何とも言えない息苦しさが伝わってくる。
映画では男女の「しあわせ」には向かわないけれど一緒にいるしかないというある種の腐れ縁の表裏とともに、加害者の男性や記者の「男としての挫折」と、それから逃れたくても向き合うしかない姿も描かれているけれど、う~ん、これは原作を読んだときにも感じたのだけれど、視点がどうしても男目線に偏ってしまっている気がする。よくある(とまでは言わないが)「男としての挫折」による傷に比べて、男性の抑圧的暴力による被害者女性の心の傷は比較にならないほど深いのではないか。もしかしたら敢えて「男としての挫折」を描き、その軽さを見せることで女性の心の傷の深さをより鮮明にしようとしたのかも知れないが。違うか。
真木よう子はどういう気持ちで演じていたのだろう。原作も映画も意欲的な作品だとは思うけれど、男の僕にはやっぱり女性の心の傷、葛藤、男性との関係など、上手く理解出来ないのだ。
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