Together Through Life

 

クリュセの魚

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東浩紀『クリュセの魚』を読んだ。
前作の小説デビュー作『クォンタム・ファミリーズ』より一層SF作品に近付き、力みが消えた恋愛小説の風味が漂う。
ただ、SFとはいえもちろんそれなりの考証を経て、現在から地続きであろうと予測させる徹底した設定には説得力があり、その分用語はやはり複雑ではあるのだけれど、どこかに柔らかさも感じさせてくれる。
そんな中にも著者のこれまでの仕事、特に『一般意志2.0』を未来に(拡大的に)適用しようとする試みが見え、ツイッターなどを読んでいても今や現実社会に深くコミットしようとする姿勢がはっきりと打ち出され、思想をいかに社会に適用させるかを常に思考している東浩紀の姿勢はここでも一貫しているし、あとやっぱり隠せないのは彼の家族愛、子供(特に娘)への思いが滲み出ていて、同じ親の立場としてそこは共感出来るし、好感を持てる部分だから少々チープな描写でも僕としては結構じーんとして彼の作品を読めるのかも知れない。
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