Together Through Life

 

恋のロンドン狂騒曲

koinoLONDON (500x300)

ウディ・アレン監督『恋のロンドン狂騒曲』を観た。
最近ウディ・アレンはヨーロッパを舞台にした作品を立て続けに撮っているけれど、今作はロンドンを舞台にしたもの。とはいえ『それでも恋するバルセロナ』や『ミッドナイト・イン・パリ』、『ローマでアモーレ』ほどご当地の風景や空気感にはこだわっていない感じ。
それでもアンソニー・ホプキンス演じるアルフィがバイアグラを常用して若い娘に走ったり、その捨てられた妻ヘレナがオカルトに突っ走っちゃったり、彼らの娘サリーが務めるギャラリー経営者にべた惚れしちゃった挙句にフラれたり、その旦那ロイは交通事故で昏睡状態になった友人の作品を発表して大絶賛を浴びたり、いい大人の恋と欲望を、時に自己を戯画化することによってユーモアたっぷりに悲喜劇として仕上げる。その手腕はもはや彼の右に出るものはいないだろうなぁ。とっても上手い。そして、基本的には喜劇といえる軽妙な描き方の中にも、芸術家のアイロニカルな悲劇を交えることによって心地良いような悪いようなグラデーションが出来上がり、その空気感がなんとなくロンドンっぽいような印象も与えてくれる。観ていて安心すら覚える、75歳ウディ・アレン、余裕の作品。
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