Together Through Life

 

君と歩く世界



ジャック・オーディアール監督『君と歩く世界』を観た。
宣伝文句は「両足を失ったシャチ調教師の女性の再生を描く感動作」であり、正直これはいかがなものかと躊躇していたのだけれど、観るとこの宣伝文句はこの作品の一要素を書いたものだけであることが判明。確かにマリオン・コティヤール演じるシャチ調教師は両足を失い、そこから苦難に立ち向かって再生へと向かうわけだが、その様子はこちらの心構えを見透かしたようにあくまでサラリと描かれる。ただ彼女の苦悩や絶望はしっかりと描かれているし、必要以上の感動を強いるものではなけれど、確かに心に響く。
そしてもう一方で描かれるのはフィジカルにしか生きられない男性。感情を上手くコントロール出来ず、己の肉体に頼ってしか生きられない。そんな彼だからこそ両足のない女性に何の偏見もなく向き合えるし、だから2人は一緒に歩いていける。
つまりこの映画は生まれながらにしても不慮の事故が原因にしても、トラブルや損失を受け止め、それを補い合い、力強く歩く人間の物語なのだ。そしてそういった不器用さや損失は多かれ少なかれ誰にでもあるものであり、だからこそ観ているものにリアルに響く。
それにしてもマリオン・コティヤール、やっぱり素敵な女優さんだ。
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