Together Through Life

 

桐島、部活やめるってよ(小説)



吉田大八監督の映画が結構良かったので、朝井リョウ著の原作『桐島、部活やめるってよ』を読んでみた。
こちらは各章で異なる登場人物の視点を描き分け、一種の連作集みたいな構成。なるほど、独特の起伏のない文体で高校生の狭い世界観から立ち上がる彼らの日常、そこから立ち上がる悩み、葛藤がリアルに描き出される。誰もが経験したようなどこにでもあるありふれた高校生の日常なので、甘酸っぱい(安っぽい?)憧憬や感傷が共感として導き出されたことがヒットの理由だろうし、ある意味で普遍的な小説になっているとは思う。
でも、映画が面白かったのはやっぱり映画としての構成と演出、それと出演陣の生々しい演技のお陰だったんだな、と。「桐島」の不在が反転した圧倒的なその存在感の示し方や、それぞれの層に属す高校生たちが織り成すクライマックスの混沌なんかはこの小説からは感じ取れなかった。残念ながら、少々繊細でリアルな青春連作集としてしか読めなかったなぁ。
Comments

Body

« »

08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
profile

telltell72

Author:telltell72
welcome!

archives
tweets
検索フォーム
counter