Together Through Life

 

エコイック・メモリ



第12回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した『プラ・バロック』に続く、女刑事クロハを主人公にした結城充孝『エコイック・メモリ』を読んだ。
前作同様の時代設定に、前作同様の硬質で冷たい世界がリアルにもヴァーチャルにも広がる。そこで暗躍するクロハ、冷徹な巨人、得体の知れない組織、謎めいた女性ジャーナリストなど登場人物の繋がり、深みが、前作よりも圧倒的に進化している。
クロハは強く美しいが、決して鼻っ柱の強いだけの女ではない。警察という男組織の中で軽んじられ、巨体を持つ犯罪者に追い込まれ、同性には出し抜かれ、最愛の甥っ子は手に入らない。それでも、決して諦めず、目の前の困難に立ち向かう、あくまでも淡々と。そんなキャラクターとしての魅力が、このシリーズ2作目で徐々に確立されてきたように感じた。
縦糸も横糸も、構成は見事。もちろん、次作も読みたいと思った。
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