Together Through Life

 

ツリー・オブ・ライフ



テレンス・マリック監督『ツリー・オブ・ライフ』を観た。ブラッド・ピット、ショーン・ペン出演も話題の、昨年のカンヌ、パルム・ドール受賞作。
映画はモノローグでのヨブ記の一説から始まる。宇宙誕生の瞬間から現在に至る壮大なる歴史、進化論と神の創造を衝突させ、同時にそれらは融け合い、テキサスに住む50年代の一家族の肖像に集約させる。
創造主としての「父」、家族にある「父」。ヨブが問いかける。そして、「母」も、「子」もまた問いかける。神に、夫に、父に。
めまぐるしく移り変わるカット割り、その一つ一つがとにかく息を呑むほどに美しい。この美しい世界を創られたのは誰なのか、その中で生き、苦しみ、悩み、愛し合う人間とは何なのか。
人間は神を赦すのか。神は人間を癒すのか。愛しながらも、痛み、苦しみ、生きる人間に、この作品は問いかける。人間が神に問いかけるように。「母」や「子」が、「父」に問いかけるように。
あらゆるものが激しく衝突するミクロな体内から、壮大な宇宙とその歴史までを見事な映像美で見せながら、浮かび上がるのは聖書の言葉。

すべてを愛しなさい。
すべてを赦しなさい。

このシンプルな言葉に内包される、とてつもない深さと重みに耐えられるか。
あらゆるものたちが激しく衝突し合う歴史の上で、この世界で、「人間」として「生きる」ということはそういうことなのだ。
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