Together Through Life

 

BIUTIFUL



アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『BIUTIFUL ビューティフル』を観た。
バルセロナの裏社会で犯罪すれすれの仕事に手を染め日銭を稼ぐ男が、ある日突然末期癌で余命2カ月だと宣告される。残された生命、2カ月。かと言って、人はそれを有効に過ごすことなど出来ない。そもそも効率良く生きること、有効に時を過ごすこと、それは人の生命の営みとして不可能なことではないのか。
死を宣告された男は愛する子供のため、残りの人生を賭けて懸命に尽くそうとする。ただ、すべては好転するどころか悪化の一途を辿る。
何も、残せない。何も、してやれない。
でも、人生を賭けて愛する人のために足掻き、もがき、尽くそうとする。その思いそのものが、その行為そのものが、「生きる」ということではないのか。
暗く絶望的な物語の最後に、イニャリトゥ監督は『21g』や『バベル』同様、儚いけれども確かな一筋の光を照らす。足掻き、もがき、苦しい人生でも、確かに光はあるから生きていける。穏やかに最期を迎えられる。
ハビエル・バルデムの演技が圧巻。心を強く打つ、名作。
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