Together Through Life

 

ブラック・スワン



真夜中の映画鑑賞第2夜はダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』。『レスラー』が素晴らしかったので期待していたのだけれど、やっぱり期待通りの素晴らしい作品。
華やかな舞台の裏側の狂気、肉体だけでなく魂までをも引き換えに達する境地。アロノフスキーはそこに痛々しいまでに迫り、ナタリー・ポートマンは本当に妖艶な黒鳥が乗り移ってしまったかのような魂で舞う。
つまり、それこそが芸術なのだ。
ギリギリの境地ではない、突き抜けてしまったあとにこそ究極の芸術表現がある。そこを見るために、見せるために、達するために、これほどまでの激しい痛みがあるのだ。
しかし『レスラー』のミッキー・ロークといい、このナタリー・ポートマン、ウィノナ・ライダー(!)といい、この監督は俳優の知られざる新たな魅力を引き出すのが本当に上手い。それこそニナのように、監督の創り出す世界で彼らは役者として突き抜けちゃうんだろうなぁ。
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