Together Through Life

 

いちばんここに似合う人



ミランダ・ジュライ著、岸本佐知子訳『いちばんここに似合う人』読了。16編からなる短編集。
著者は自身が脚本・監督・主演を務めた『君とボクの虹色の世界』でカンヌ映画祭カメラドールを受賞した映像作家。だからか、シンプルな文体なのに読んでいてすっと情景が浮かび上がる独特の表現。
全編通して描かれているのは、孤独に生きる人々の姿だ。しかも、その孤独はそれぞれに深く、だからそこから逃れようとする奇行や妄想も激しく、悲しく、可笑しい。
奇行や妄想に逃れても、すぐに現実が追いかけてくる。そして、生きている限り、必ず現実は追いつく。追いつかれた彼らは、そこからどう生きるのだろう。
胸に痛く迫るだけでなくユーモアにも溢れているところに、著者の人間への視線の温かさも感じる。とにかく1つ1つの作品の完成度が高い。今度映像も観てみよう。
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