Together Through Life

 

鉄のライオン



重松清『鉄のライオン』読了。
1980年代に東京で大学生時代を送った著者がその頃のノスタルジーを描いた短編連作、いや違うな、短編とも言えない、もっと著者のプライバシーを記録として残した文章群。短編風に状況を描いたり、思い出を語るようにラフに描いてみたり。そういった意味では著者のとても個人的な連作となっている。
でも、やっぱり学生時代とは少なからず共通する独特の空気感や匂いがあるもので、僕は1990年代に大学生だったのだけど、やっぱりノスタルジーの琴線を揺らされる。
あの頃って、本当に特別だったのだ。人間の人生において、あれほどに自由で孤独で、今思うと滑稽なくらいそれなりに悩み苦しみ、勝手気ままに生きている時期ってないものな、今んとこ。
そうやって自分なりの思い出を掘り起こし照らし合わせながら面白く読めたのだけど、もうちょっと小説にして、一緒に上京する予定だった彼女(結局彼女だけ浪人して一緒の大学生活は叶わなかったのだけど)とのその後、なんてのも描いてほしかった気もする。
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