Together Through Life

 

虫眼とアニ眼



養老孟司教授と宮崎駿監督の対談本『虫眼とアニ眼』を読了。
歯に衣着せぬ言いたい放題の対談は現代社会に対する辛辣な批判、毒舌満載だが、でもまるで子供の心を持ったまま大人になってしまったような2人の言葉は心にぐさりと突き刺さる。
特に、時に極論にエスカレートしがちな宮崎監督の言葉にそれよりは少しだけ冷静な発言で返す養老先生、といった2人の対比が面白い。
ただ、宮崎駿の発言は全て辛辣で悪ガキ風ではあるけれど、本人も隠し切れない、溢れ出す愛に満ちている。2人が共通して憂うのは、これほどにまで退廃していまった社会に生きる子供たちの人生のことだ。
宮崎駿の根本。

でも、子どもたちの心の流れによりそって子どもたち自身が気づいていない願いや出口のない苦しさに陽をあてることはできるんじゃないかと思っています。ぼくは、子供の本質は悲劇性にあると思っています。つまらない大人になるために、あんなに誰もが持っていた素晴らしい可能性を失っていかざるをえない存在なんです。それでも、子どもたちがつらさや苦しみと面と向かって生きているなら、自分たちの根も葉もない仕事も存在する理由を見出せると思うんです。

『コクリコ坂から』も観たいけれど、宮崎駿の(おそらくあと数本になってしまうであろう)思いの詰まった作品を、早く観たくなった。
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