Together Through Life

 

こうしてお前は彼女にフラれる

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ジュノ・ディアス著、都甲幸治・久保尚美訳『こうしてお前は彼女にフラれる』を読んだ。『 オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の著者、訳者。
主人公は『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の語り手でもあったユニオール。彼が様々な原因で浮気がバレ、フラれ続ける9つからなる短編集。
『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』がアメリカ移民のドミニカンの暮らし、独裁時代の背景などをある程度知って入ればこそ充分に理解できる内容だった(知らなくても素晴らしい小説だったが)のに対し、こちらは男ならば誰でも少しは共感できるもの。いや、浮気男に共感なんぞできないよ。ただ、どうしても浮気が止められず、下手ばかり打つユニオールはどうしても憎めない。
著者も言っているが、男が浮気をするのは「親密さを避けるため」。「ちゃんと感じたがらない、人とつながりたがらない、相手のことを想像したがらない」。
なぜだろう。
ユニオール自身、愛する人を喪失したり、裏切られたり、置いてけぼりにされてきたから。
父や兄に対する愛は無条件だ。でも彼はそれすら裏切られた。だから、人と向き合えない。親密さを自らぶち壊してしまう。
切なくて哀しい、どこか滑稽な男の悲哀の物語。でも、それは多かれ少なかれ僕だって持っている。切なくて哀しくて、だから滑稽なのが男だから。滑稽だから、切なくて哀しいのだから。
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