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シン・ゴジラ

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庵野秀明総監督、樋口真嗣監督『シン・ゴジラ』を観てきた。
映画作品として文句なく非常に面白いことは間違いない。ゴジラを戦争、災害のメタファーとして正しく初代『ゴジラ』を引き継いでいるし、現代日本の首都にゴジラが現れたら…という非常事態を、縦割り行政官僚機構の日常をリアルに描くことによって(前半は)コミカルに、シニカルに批評することに成功している。
ずっとテンポよく進み、楽しんで観ることができる作品なので文句はないのだけれど、だからこそここは敢えて観ているうちに違和感を感じてきたことを。
非常事態にも関わらず会議会議でほとんど緊急に動けない縦割行政社会が、後半からはとてもスムーズに機能し、最終的にゴジラを凍結することに成功する。それはアメリカの特命大使が登場し、アメリカ軍が乗り出そうとしてきた辺りからだ。
もうこれは庵野監督の個性なのだろうが、そこに見い出せるのは傘の下で全く反抗できない息子=碇シンジ=日本と、絶対的な父=碇ゲンドウ=アメリカという構図。『新世紀ヱヴァンゲリオン』では碇シンジはガキさ故に暴走し、ほとんど壊れてしまうが、『シン・ゴジラ』での日本はそうはいかない。アメリカの特命大使=母と手を取り、アメリカ=絶対的父の傘の下にありながらもゴジラ=使徒をやっつける。
これは、これで、いいのだろうか…という違和感。
ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q』では碇シンジの徹底的な弱さに共感が追い付かなかったけれど、だからといって『シン・ゴジラ』の展開にも違和感を覚えてしまう。だったらどうすれば良いんだ?と聞かれても困ってしまうで、その答えはヱヴァンゲリオンの次作で庵野監督に期待しようと勝手に思っている。
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