Together Through Life

 

タイタンの妖女

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カート・ヴォネガット・ジュニア著、浅倉久志訳『タイタンの妖女』読了。
物語は地球から火星、水星を経て再び地球、そして土星の環にあるタイタンへと目まぐるしく飛び回るSF。でも描いているのは今も昔も変わらない人間の愚かしい営み。
ただヴォネガットの視線はどこまでも優しい。ニヒルでブラックなユーモアに裏打ちされた、大きなヒューマニズムに包まれ、ヴォネガットの語り口は、うん、やっぱり物悲しくアイロニカルではあるけれど、やっぱりどこまでも優しいのだ。だって、人生とは哀しく愚かで滑稽だけれど、それでも人間は生きているんだから。
全体的にヴォネガット特有の「味」が浸透し、その世界はやはり心地良い。素晴らしい。
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