Together Through Life

 

セッション

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デイミアン・チャゼル監督『セッション』を観た。
プロのジャズドラマーを夢見て名門音楽学校に入学した1年生が鬼教師にとことんしごかれる。スパルタ、しごきと言ってもその裏に愛があるというのが定番だけれど、この鬼教師のしごきの裏に愛はほとんど見え隠れしない。たまに見えたかなぁと思ってもまた鞭、鞭、鞭…。
やがて1年生は対抗心から腕を磨き、スパルタ教師は恐るべき顔を覗かせ始める。
そしてカタルシスとなるラストシーン。
賛否が分かれるところだけれど、それまで2人の間に狂気のごとく鳴り響いていた不協和音が、ピタリと共振し合った瞬間であることは間違いない。
ただその共鳴はあくまでも2人の間だけのことであり、もはやそこにはバンドも観客も存在しない。世界には2人しかいないのであり、その和音は2人の間でしか鳴り響かない。
音楽の愛を描いた作品ではない。むしろ音楽は相手をやり込める武器としてしか存在しておらず、その辺りが賛否巻き起こる要因なのだと思う。
ただ映画作品としてはお見事。2人それぞれの繰り出す音楽という武器が共鳴し合った刹那、確かに観る者は震えるはずだ。
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