Together Through Life

 

セッション

session_01 (500x333)

デイミアン・チャゼル監督『セッション』を観た。
プロのジャズドラマーを夢見て名門音楽学校に入学した1年生が鬼教師にとことんしごかれる。スパルタ、しごきと言ってもその裏に愛があるというのが定番だけれど、この鬼教師のしごきの裏に愛はほとんど見え隠れしない。たまに見えたかなぁと思ってもまた鞭、鞭、鞭…。
やがて1年生は対抗心から腕を磨き、スパルタ教師は恐るべき顔を覗かせ始める。
そしてカタルシスとなるラストシーン。
賛否が分かれるところだけれど、それまで2人の間に狂気のごとく鳴り響いていた不協和音が、ピタリと共振し合った瞬間であることは間違いない。
ただその共鳴はあくまでも2人の間だけのことであり、もはやそこにはバンドも観客も存在しない。世界には2人しかいないのであり、その和音は2人の間でしか鳴り響かない。
音楽の愛を描いた作品ではない。むしろ音楽は相手をやり込める武器としてしか存在しておらず、その辺りが賛否巻き起こる要因なのだと思う。
ただ映画作品としてはお見事。2人それぞれの繰り出す音楽という武器が共鳴し合った刹那、確かに観る者は震えるはずだ。
Comments

Body

« »

09 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
profile

telltell72

Author:telltell72
welcome!

archives
tweets
検索フォーム
counter