Together Through Life

 

ボトルネック



米澤穂信『ボトルネック』を読んだ。『インシテミル』の著者らしく、『インシテミル』を読んでおらず映画も観ていない僕はもちろん初めて。
でも、映画化されるような作品を書く著者だからエンターテインメントなミステリーを期待して読んだんだけど、『ボトルネック』は全然違った。暗い暗い、何?青春小説なのかな。
高校生の主人公リョウが紛れ込んだパラレルワールドに自分はおらず、その代わりに自分とは正反対の前向きで活発な女性サキがいる。世界は少しずつ違っていて、その違いとはリョウのいる世界よりもサキがいる世界の方が良くなっているという違いで、そのことが決定的にリョウが生きている意味などないことを知らせ、リョウは次第にそれに気付き、絶望し…。
なんだろう、描きたい世界は分かるが盛り上がりもなく、物語の広がりもなく、情景描写も浅く、くよくよ悩むだけの主人公に感情移入も出来ない。
「生きていることの意味」という重い重いテーマを描きたかったのだろうけど、それって相当難しいことなんだな。変な話だけど、芥川、太宰、ドストエフスキーらの偉大さを再認識してしまった。
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