Together Through Life

 

雑文集



村上春樹のデビュー直後からほぼ現在までの、各賞受賞時のスピーチや音楽論、作家論から結婚式の祝電まで、あらゆる文章を集めた『雑文集』を読了。
「雑文」と名打たれてはいても、やはりそれぞれが味わい深い文章。小説家はもちろん小説で自身を著すのだけれど、こうやって所謂「素」に近い小説家の横顔を読むのも面白い。
全体を通して感じるのが、幼い頃から感じていた「物語」の力に対する信頼が、小説家として成熟してくるに連れどんどん強固なものになっているということ。
今や「物語」への信頼は小説家の中で確固としたものとなっており、導かれるように、先を見据えながら、淡々と(しかし力強く)「物語」を紡ぎ出そうとする姿勢は、まさに長距離ランナーのようで。
自分の走る道が見えている長距離ランナーだからこそ、たまに寄り道するこのような「雑文」がこれほどに面白いんだろうな、と思った。寄り道するとほら、ホッとした「素」の顔が垣間見えるからね。
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