Together Through Life

 

ブルー・リベンジ

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ジェレミー・ソルニエ監督『ブルー・リベンジ』を観た。
両親を殺害した犯人が司法取引で釈放され、それを聞いた息子ドワイトは復讐を決意する。復讐は達成するもそれはさらなる復讐の連鎖を呼び…という内容なのだが、まずドワイトの目が常に怯えた子犬のようでやるせない。何年も計画を練った上での復讐ではないし、ドワイトには銃も何の武器もない。つまりは暴力に関しては「素人」なわけで、そんな彼の復讐劇がスムーズにいくはずもないと、まず観客は彼の一挙手一投足にハラハラさせられ、結果的に映画にハマり込むことになる。ふむ。
復讐/暴力の連鎖ではあるけれど、憎しみの連鎖ではない。ドワイトは終始葛藤している。けれど、一旦始まった暴力は止まらない。しかもその発端の暴力の原因、復讐すべき相手の取り違えなど、それらがドワイトのスマートではない暴力、もはや憎しみを伴わない暴力(それって戦争か?)と相俟って、復讐/暴力のやるせなさを、笑ってしまうくらいの馬鹿馬鹿しさの中に浮かび上がらせる。繰り広げられる暴力とそのやるせなさ、馬鹿馬鹿しさとの不調和が見事。
コーエン兄弟なんかと比較されている(コーエン兄弟ほどの不気味さ、緻密さはまだないけれど)みたいだけど、それも納得。次作が楽しみな監督。
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