Together Through Life

 

ニンフォマニアック

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ラース・フォン・トリアー監督『ニンフォマニアック Vol.1』と『Vol.2』を観た。色情狂の女が倒れているところを助けられた初老の男に、女の一代記とも言える半生を語る全8章、トータル4時間に及ぶ大作。
少女から思春期の女性へ、ある意味自然に自由に伸び伸びと芽生える性への欲望に忠実に、天真爛漫に性に邁進していたVol.1の最後に突然不感症になった女性は、Vol.2で今度はSM的倒錯した性を求める。もうその時点でその性は人工的なものになり、止まることを知らない同じ性を描いていても、Vol.1とVol.2ではまったく色合いが違う。
女性の語りの間に差し挟まれる初老の男との会話はもっぱら数学、文学、音楽、哲学、心理学から宗教に及ぶインテリジェンスだけれど、スノッブ臭も漂うもの。
なぜか。
それは、この作品がトリアー監督による壮大な自己批評だから。
言うまでもなく色情狂ジョーにとってのセックスは、トリアー監督にとっての映画であり、だとすれば自身にとって何物にも代えがたいセックス=映画の話に対して、いちいち知的薀蓄で広げるセリグマンはさしずめ映画評論家かマスコミか。そうすればあの何とも皮肉で救いのないラストも納得がいく。
なんて、こんな観方している僕こそがおまぬけなセリグマンか…。
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