Together Through Life

 

インターステラー

Interstellar-Christopher_Nolan-Matthew_McConaughey-Poster-001 (500x340)

クリストファー・ノーラン監督『インターステラー』を観た。
169分もある大作ながら、その長さを感じさせないスケールの本格SF作品。その上で成り立つ真の愛の物語。
SFファンたちをも唸らせる科学的知見、理論に基づいた映像は圧巻であり、時空や次元を超えた世界、存在を徹底してリアルに描写することによって、そこに立つ愛の力がより引き立つ。
ただこの作品のすごいところは、単にSFとして優れている点だけでも、ヒューマンドラマとして優れているだけでもない、科学的であることと宗教的であることを同時に描き、愛の独善とそれゆえの強さをこれまた同時に描いたことにある。
そもそも科学者が徹底的に法則を導き出そうとするのは、「神が宇宙を創造されたなら、そこには完全な秩序があるはずだ」という信念に基づいている。科学的にあらゆる秩序、法則を追求することは、つまり神に近付こうとすることだ。マーフィーの部屋に起こる超常現象を追求する。そこには五次元にある生命体の存在が仄めかされ、それは時空や次元を超えたところにいる人間であり、もしかしたらそれこそが宗教的には神と呼ばれている存在なのかも知れない。SF的に、科学的に論証することこそが、神の存在に近付くことになる。
また、愛の独善をマン博士によって体現させることにより、愛の強さゆえの独善の危険性。逆に、独善だからこそ、愛は強いというメッセージが強く押し出されている。人間の、真実の愛なんて、そもそも家族程度にしか及べない独善的なものだ。クーパーの愛もそういう面ではマン博士のそれと変わらない。
ただ、その愛を強く信じるとき、その愛にしがみつくとき、自然とそれはその周囲にも及ぶ。独善的な愛ゆえの強さが、世界を救う。
内容もさることながら、やっぱり映像が素晴らしい。映画館で観ておくべきだった…。
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