Together Through Life

 

ホットロード

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三木孝浩監督『ホットロード』を観た。
正直言うと観る前から期待感はほとんどなかった。しかし意外とこれはなかなか…。いやいや、「あり」じゃないか。
原作の漫画を読んでいたのは中学生時代。妹のコミックを借りて読んだ。
当時はヤンキーやら不良やらがカッコいいともてはやされる時代で、漫画も例外ではなかった。僕も『湘南爆走族』や『BE-BOP-HIGHSCHOOL』を楽しんで読んでいて、そのあと『ホットロード』を読んだものだから、それはもう衝撃的な体験だった。
同じ不良や暴走族を主人公にしていて『ホットロード』が決定的に違っていたのは、そこに大人が存在することだった。大人の声は確かに少年少女には響かないが、大人を描くことによってその狭間には断絶が現れる。それでいて大人と少年少女は確かに繋がってもいるから、物語は閉じられない。『湘爆』や『BE-BOP』に、厳密な意味での大人=親は出てこない。だから、少年少女の世界は閉ざされ、それはそれで漫画の世界として魅力的ではあるけれど、『ホットロード』はそういう面で決定的に違っていた。
なんだか昔の漫画評みたいになってしまったけれど、この映画作品もそこをきちんと踏まえて作られていて、そういう意味でこれは「あり」ではないかと。10代の抑えきれず、暴走する感情。響かない大人の声。でも、その声は響かないまでも確かに聞こえてはいて、それでも心は、身体は言うことを聞かない。そういう視点から描いてくれたのは良かったと思う。
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