Together Through Life

 

グランド・ブダペスト・ホテル

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ウェス・アンダーソン監督『グランド・ブダペスト・ホテル』を観た。
物語が展開する1930年代、その物語を小説家が聞くのが1960年代、そして老作家がそれを語るのが現代、という多重構造。もちろんウェス・アンダーソン作品なのでどこを切り取っても絵画のように美しく構図も決まっている絵で、それでいて今回は特に小気味良いリズムと展開力でその絵がどんどん動く、進む。歴史や文学、芸術が散りばめられ、登場人物それぞれに多くの癖もあるのだが、それをこの時間(100分程度)にまとめあげる手腕がまず素晴らしい。
そして、観れば観るほど摩訶不思議な世界観。そもそも老作家は誰に向かって話しているのか。1930年代に10代だったロビー・ボーイ「ゼロ」が、1960年代にあれほどの老人になるのか。果たして、あの老オーナーは、グスタヴではないのか…。だとすれは物語自体が壮大なファンタジー、いや、ホラ話になる。
監督は今作で美しい構図の絵を展開させるだけでなく、さらに上の余裕を持って観客を弄ぶ。つまり、観客があれやこれやと想像力をたくましくするだけの深さや厚み、それが作品の力となって漲っているということ。
いやはやウェス・アンダーソン。どんどん良くなっていくなぁ。
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