Together Through Life

 

その女アレックス

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出張に行くとサクサク読めるミステリーが旅のお供になっていたのだけれど、最近出張が少なく、自然とミステリーを読むことも減ってきていた。久しぶりにミステリーを、それもがっつり楽しめるものをと思い、今話題になっているピエール・ルメートル著、橘明美訳『その女アレックス』を読む。
第一部、第二部、第三部と目まぐるしく展開し、アレックスの正体が徐々に明らかになっていく過程は、なるほどスリリングではある。けれども、この小説はアレックスの正体こそが重要である余り、あまりにも著者の意図でそれを隠しすぎではないか。
第一部の「この状態からどないすんねん?」という衝撃、なぜアレックスが?という動機がとても重要だからこそ、著者はアレックスの心象心理の描写に踏み込めない(踏み込んではそのあと話を展開できない)ので、アレックスに多くを語らせず、その心の内を描かず、だから物語として浅くなってしまっているし、ミステリーとしても狡いという印象を受ける。
期待が大き過ぎたのか、少々残念。
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