Together Through Life

 

蜜蜂と遠雷

A1vd80RZRbL (342x500)

恩田陸『蜜蜂と遠雷』を読み終えた。上下2段、500ページの大作であり、直木賞と本屋大賞のダブル受賞という話題作。母が貸してくれた。
軽いながらも確かな筆致で、ピアノコンクールという結果が気になる舞台でもあり、読み手をグイグイと引っ張る。先に先にと読めてしまうのだけれど、個人的にはただそれだけの小説というか…。
著者がクラシックに造詣が深いことも分かるし、コンテスタントの演奏を一人一人の個性が見えるように書き分ける(何しろ天才が何人も出てくる)のはさぞ大変だったろうなと思う。けれど、ただそれだけに苦心したのだろうか、登場人物の描写自体には深みがなく、ピアノコンクールだというのにあまり緊迫感が伝わらない、というか天才たち自身に緊迫感がない。
恩田陸はやっぱり青洲群像劇とかよりももっと不気味で不思議な作品の方が好きだなぁ。

 

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