Together Through Life

 

嘆きのピエタ

nagekinopieta (500x333)

久しぶりにキム・ギドク監督の作品を観たと思ったら、長く隠匿生活を送っていたのか。復活作『アリラン』は観ていないけれど、何はともあれこれまでを凌ぐ傑作での復帰が嬉しい限り。
『嘆きのピエタ』。ピエタとは磔の十字架から降ろされたキリストを抱くマリア像。そこに現されるのは究極の愛と救済だ。
悪魔のように借金を取り立てるガンドの前に突然現れる母と名乗る女。目的は、復讐。
けれど、手の込んだ復讐劇に至るまでに芽生えるのは愛であり、懺悔であるという悲劇。ギドクは猛毒とも言われる迫真の演出で描きこんでいく。生半可な気持ちでは直視できないし、一瞬たりとも目は離せない。
復讐が果たされる直前、果たされた後、愛と懺悔は解き放たれ、赦しと救済が立ち上る。
神の視点から描かれる重厚なラストシーンから目が離せない。悲しく、切ないのに、その神々しさはある種の福音をもたらす。
キム・ギドク、素晴らしい。

 

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