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Together Through Life

 

君のいないサマーデイズ



ギョーム・カネ監督『君のいないサマーデイズ』を観た。
男女アラフォー仲間にとって夏の重要かつ恒例行事であるバカンス直前に、メンバーの1人が交通事故に遭い瀕死の重傷を負う。メンバーたちは無残な姿で入院する友人に少なからずショックは受けるけれど、期間を短縮することで妥協してバカンスへと出掛ける。
ギョーム・カネ監督はボルドー近郊のこの美しい避暑地で無邪気に優雅にバカンスに興じる男女を描きながら、少しずつそれぞれが抱える苦悩、とまで重くはないか、悩みを浮かせていく。傍から見れば些細な悩み事が当人にとっては頭を抱えるほど重要だってこと、それの繰り返しが人生であるならば、カネ監督はそういった人間の営みを温かく慈しみながら描き出す。瀕死の重傷を負った友人を対照に置くことによって、深刻にはなり過ぎずに、悩みながらもとにかく生きるということの素晴らしさに光を当てる。
それにしてもアラフォー男女が避暑地でバカンスに興じる姿はまぁ能天気にも映るけれど、観ていてそこまで鼻白まないのは彼らがアメリカ人ではなくフランス人で、昼間っからグビグビ飲む飲み物がビールではなくワインだからだろうか。完全なバカ騒ぎには見えず、知性とお洒落さがふわりと香ってくる。
出演陣がとても豪華なのだけれど、やっぱり僕はマリオン・コティヤールが好きだなぁ。
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