Together Through Life

 

スリーデイズ

three days

ポール・ハギス監督『スリーデイズ』を観た。フランス映画『すべて彼女のために』のリメイクらしいけれど、そちらは観ていないので比較は出来ないけれど、貫いた愛と信念のために人生をも賭ける男の生き様をスリリングに見せる素晴らしい作品だと思う。
殺人罪で収容されてしまった妻の冤罪を信じて疑わず、周到に準備して妻を脱獄させる。前半部はその準備にのみ費やされるのでやや長いかなとも感じるけれど、それもラッセル・クロウがあくまでもただの一教師でありマッチョではないこと、そんな男が国家権力に対するにはこれくらいの覚悟と時間が必要なこと、あの『クラッシュ』を撮った監督だから、そこはもう丁寧に描くし、だからこそ後半の脱獄劇がよりハラハラドキドキの展開で魅せる。
そして、やっぱりポール・ハギスはただの「愛と信念の物語」だったり「脱獄を描いたクライム・サスペンス」だったりでは終わらせない。『クラッシュ』でもそうだったけれど、正義とは何か、それを問うのだ。
アメリカという大きな「正義」の傘の下に転がる、無数の個人の「正義」。小さな「正義」は大きな「正義」の下、犠牲になってはいないか。だとしたら、「正義」とは何なのか。
ラストシーンで彼なりのささやかな主張は示されるけれど、基本的にその問いは観客に投げ込まれる。だから僕たちは考える。そして僕はそういう作品が好きなんだなぁ。(なかなか答えられないけれど…)

 

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06 2012
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