Together Through Life

 

マザーズ



金原ひとみ『マザーズ』を読んだ。金原ひとみは初めて。
子供の年齢は異なるが同じ保育園に通わせる3人の母たちの子育てにおける孤独と葛藤、苛立ちと憎悪。それに対して、でも確かに在る幸福感に苛まれる様が凄絶に描かれる。3人の視点が入れ替わり、順番にそれぞれの心象が紡がれる。
女性にとって、子供の存在とは何なのか。時に自身の人生を、自由を完全に奪う悪魔であり、ただ強烈な母性に苛まれるほどに愛おしい天使でもある。そして、自分では何もコントロールできないまま、その悪魔であり天使でもあるという矛盾した存在に操られ、やがて母たちは逃避する。ドラッグ、不倫、虐待…。
レビューを読んでいると(特に女性読者から)「とてもリアルに子育て中の女性の心理が描かれている」といった類いの意見が多く、驚いた。
そうなの?こんなに激しく苛まれるものなの?所詮男性には理解出来ない関係性と心理なの?annの保育園のママたちを見る視点が変わりそうで恐い。てか、パートナーにも聞いてみよう。
とにかく、その心理のリアルさはともかく(そこがスゴいのか…)、この世で2つとない「母と幼い子供」という特殊な関係性の中で激しく人生を揺さぶられ、逃避し、でもそこからまた歩み出そうとする女性の姿は迫真で、一気に読ませる文章も良かった。『蛇とピアス』とかも読んでみようかな。

 

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03 2012
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