Together Through Life

 

東洋と西洋のまなざし

昨年11月に始まったときからずっと行きたかった写真展『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし』へ。東京都写真美術館。



同時代にライカを持ち、世界の街角を切り取ってきた木村伊兵衛とカルティエ=ブレッソンの写真を並べることによって、その共通項、決定的な差異が浮き彫りにされる。
カルティエ=ブレッソンの写真は演出したのかと思うほどその構成、配置、陰の方向までもが完全であり、日常の中に潜む奇跡の瞬間が永遠となって現れる。
対して木村伊兵衛の作品では日常はそのまま日常であり、それ以上でも以下でもない。人々の表情は自然で、飾られていない。ただ、焦点の当て方が素晴らしく、写真は観る者に雄弁に語りかけてくる。
最後に展示されているコンタクトプリント(撮影フィルムのベタ焼き)を観ると、当たり前のことだけれど、カルティエ=ブレッソンがその作品に行きつくまでには多くの試行錯誤がなされていることが分かるし、木村伊兵衛が赴いた先の日常に溶け込んでいく様が見て取れ、とても興味深い。

もうすぐ会期終了(2月7日まで)なのに、すごい人出で驚いた。混雑に煩わされずにもう少しゆっくり観たかったけれど、充分な作品量と確固としたテーマが魅力的な写真展だった。

 

« »

01 2010
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
profile

telltell72

Author:telltell72
welcome!

archives
tweets
検索フォーム
counter