Together Through Life

 

Land of Plenty


ヴィム・ヴェンダース監督『ランド・オブ・プレンティ』を観た。
9・11以降のアメリカ。あらゆる方法でそれは解釈され、表現されてきたけれど、やっぱり難しいのかも知れない。

パレスティナから母国アメリカに戻った姪。ベトナム戦争の枯葉剤の後遺症が抜けない叔父。
姪はアメリカ人だけれど、反対側の世界も知っていて、母国の虚勢も脆すぎる強がりも内包している貧しさも知っている。その上で、アメリカに、母のように包まれて眠る。
叔父は、国家が政治的に作り上げた虚像を疑うことを知らない。被害者としての象徴。それと同時に、アメリカそのもののメタファーとなる。

描こうとしているものは分かるし、世界が知らない、いや、もはや世界中は知っているのにアメリカだけが隠せていると思っている巨大国家の脆さを剥き出しにするという意図も分かる。
ただ、なんというか…。象徴や記号や暗喩が極端すぎるんじゃないのかな……。
意欲的に大きなテーマに挑み、その対象のあまりの巨大さに押し戻され、消化しきれずに持て余している感じがした。

ちょっと残念でした。

 

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